療育アドバイザー紹介

山内康彦先生

山内康彦先生のプロィール

《講師》 山内 康彦(学校心理士スーパーバイザー・ガイダンスカウンセラー)

1968年3月30日生まれ 岐阜県

専門は特別支援教育と体育。岐阜県の教員を20年務めた後、坂祝町教育委員会で教育課長補佐となり、就学指導委員会や放課後子ども教室等を担当。

その後、岐阜大学大学院教育学研究科(教職大学院)で学び、小中高・特別支援学校の専門職修士となる。その後、学校心理士やガイダンスカウンセラーの資格も取得。私立小学校の勤務を経て、現在は(一般社団法人)障がい児成長支援協会の代表理事を勤めながら、学会発表や全国での講演会活動、教職員等への研修講師を積極的に行っている。現場目線で、具体的な解決策を提案する講演会は各地で好評を得ている。2020年3月には、岐阜大学大学院地域科学研究科を修了。

著書には「特別支援教育って何?(WAVE出版)」「体育指導用教科書(学研)」「特別支援が必要な子の進路の話?(WAVE出版)」等多数あり。

(株)グロートラス取締役、明蓬館SNEC高等学校愛知・江南学院長。前日本教育保健学会理事。中部学院大学非常勤講師(保健科教科教育法等)。前日本教育保健学会理事

山内先生のコラム

特別支援教育コラム      学校心理士・ガイダンスカウンセラー

専門職(教職)修士(小中高・特支学校)
(一社)障がい児成長支援協会代表理事

子どもの力を伸ばす             

療育の場所の必要性      山内 康彦

 

 『特別支援』という言葉に対して抵抗がある人は現在も多いと思いますが、文科省は、通常の学級にも二~三人程度、特別な支援が必要な子ども達がいると発表しています。特別な支援は、もう特別なものではなくなってきているのです。

 
 そのような背景の中、次の問題点があります。

▲特別な支援に関わる専門的な指導者の不足

▲教員の異動や幼保、小中高間の引き継ぎ不足

▲教員や保護者の多忙による必要な支援の不足

 
 これらの問題に対しては、行政も園も学校も全力で取り組んでいます。しかし、お子さんのことを考えるのであれば、「児童発達支援」や「放課後等デイサービス」の活用は大きな意味があると考えます。その理由としては、次の点が考えられます。


①単なる預かりではなく、個の発達や課題に応じた
細かな支援ができる環境が整っている。

②長期的な療育や預かりを通して、支援の基地的機能を果たし、有効で効果的な支援を学校や教師、保護者に発信し、総合的な支援が可能となる。

③長く同じ担当職員と関わる中で、長期的な見通しをもった教育相談・進路指導ができる。

④保護者の皆様自身のゆとりが生まれ、お子さんを肯定的に見ることができるようになる。

 
 苦手なことがあるお子さんは、幼少期のうちから「僕にもできたよ」「私の自慢は○○だよ」といった自己肯定感をもたせるように育てていくことが大切です。現在多くの療育施設がありますが、利便性で選ぶのではなく、お子さんの可能性を伸ばす質の高い場所を選択することが重要です。

わたしたち(一般社団法人)障がい児成長支援協会所属の各施設では、そのような皆様のニーズに応えられるような質の高い療育を全国で展開していきたいと考えて日々活動を行っています。

質のいい療育の為に

あすなろは、療育アドバイザーによるアドバイスや研修を受けながら、質の良い・よりよい療育を子どもたちに提供できるよう、目指して参ります。
また、療育には保護者の皆様のご理解、ご協力が大変重要となりますので、療育アドバイザーによる保護者向けセミナーや個別相談会も随時行っております。
私たち職員と保護者の皆様と一緒に、子ども達の将来の自立と、社会参加を目指した支援が出来たらと思います。